☆第1章☆

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会長さんは少し扉を開け中を覗いた 中の様子を確認し扉を閉め私に近づいてきた 「もう終わりそうだから皆が教室に戻る時に一緒に行こうか。赤石さんは1-Aだって」 「はい。・・・ありがとうございます」 「いいえ」 会長さんはニッコリ微笑みメガネをあげた ガチャ 体育館の重い扉がスーツにサングラスをかけたボディーガードらしき人によって開けられた スーツの人を先頭に後ろからぞろぞろと人がついていく さすがお嬢様や御曹司なだけある キレイに巻かれた長い髪ブランドの時計やブレスレット・・・ついつい見とれてしまう 歩いていく人達を見ていると1人のキレイな女の子と目が合った 「あっ!!杏!?」 その女の子は笑顔で近づいてきた 「ゆうちゃん!?」 「うん!結菜(ユウナ)だよ!よかった今日休みかと思った」 結菜は幼なじみで家は小さな工場を経営している 「ちょっと遅刻しただけだよ!結菜が入試受かったとわ・・・」 結菜は頬を膨らませた 「もぉヒドイ!杏は推薦だからいいけど・・・」 私達が話しているのを楽しそうに見ていた会長が言った 「友達見つかったみたいでよかった。じゃあ僕はこれで」 「あっ!ありがとうございました!!」 私の頭を優しくなでた キャー 直人(ナオト)様だわ!! 会長は急いでその場を去って行った 自分でも顔が赤くなるのがわかった・・・ ・
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