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会長さんは少し扉を開け中を覗いた
中の様子を確認し扉を閉め私に近づいてきた
「もう終わりそうだから皆が教室に戻る時に一緒に行こうか。赤石さんは1-Aだって」
「はい。・・・ありがとうございます」
「いいえ」
会長さんはニッコリ微笑みメガネをあげた
ガチャ
体育館の重い扉がスーツにサングラスをかけたボディーガードらしき人によって開けられた
スーツの人を先頭に後ろからぞろぞろと人がついていく
さすがお嬢様や御曹司なだけある
キレイに巻かれた長い髪ブランドの時計やブレスレット・・・ついつい見とれてしまう
歩いていく人達を見ていると1人のキレイな女の子と目が合った
「あっ!!杏!?」
その女の子は笑顔で近づいてきた
「ゆうちゃん!?」
「うん!結菜(ユウナ)だよ!よかった今日休みかと思った」
結菜は幼なじみで家は小さな工場を経営している
「ちょっと遅刻しただけだよ!結菜が入試受かったとわ・・・」
結菜は頬を膨らませた
「もぉヒドイ!杏は推薦だからいいけど・・・」
私達が話しているのを楽しそうに見ていた会長が言った
「友達見つかったみたいでよかった。じゃあ僕はこれで」
「あっ!ありがとうございました!!」
私の頭を優しくなでた
キャー
直人(ナオト)様だわ!!
会長は急いでその場を去って行った
自分でも顔が赤くなるのがわかった・・・
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