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【はじめに】
ここは魔族と対立し戦争を続ける世界、魔族との戦争が膠着状態に陥って十数年…
魔族に生命力で劣る人間は次第に押され始めていた。
そこで人は新たな戦力を若者に求め、一つの学園を開く事にする。
名を戦線学園。
戦線学園は魔族との戦争の最前線から一番近くにある、通称に設立された戦士を育てる為の教育機関である。
学科は、例えば火を放ったり物を凍らせたりする等の能力を扱える人間が集う《異能科》や、能力を持たないが剣や銃等の武器を駆使して戦闘する事を目的とした《強襲科》。戦場での後方支援や、その他のバックアップを目的とした《支援科》等、多数の学科が存在する。
そんな通常の常識から異なる学園に、新しく配属されてきた男が居た。
《杉田 新》
スギタ シン
年齢は25歳。趣味は食べ歩きと短距離走という、何が特殊という訳でもない男で、つい先日まで都市の公安部で働いていた新米教師である。
かつては戦学の強襲科生徒であり、拳銃やライフル等の銃器の扱いに長けていた為に、公安部に就職した際も拳銃を用いた機動隊の任に就いていた。
また、その仕事柄の影響で、木材から鉱物まであらゆる素材の知識を習得し、戦場においてどの素材を用いれば、即席の防御が展開可能か…といった仕事もしていた事もあり、戦学では強襲科の銃器担当と、支援科の応用技術の担当に就く事となる。
性質上、くせ者揃いの戦学に身を投じ最初はカルチャーショックを受けたりするも、元々が戦学出身の生徒であった為に、じきに馴染んでくる様になる。
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