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2009年 秋
今やアニメ・漫画業界で不動の1位の日本。
その日本がまたとてつもないカードゲームを発表した。
「Birthplace card」
通称
自分が生まれた、育った所を楽しく知ろうというキャッチコピーで、オンラインゲームとして作られたこのゲームは、始めは興味本位でプレイする人しかいなかった。
しかしその内にクオリティの高さと、カードゲームならではの緻密な戦略性に食い付いたゲーマーがネット上で話題に上げると一気に広まり、その後実際にカードが販売されるようになった。
このカードゲームの大きな特徴は五つ。
カードは自身が生まれた、又は育った県(府、道)のカードのみを使用する。
故郷の会社や建物、歴史人などを知名度により数値化。攻撃力を県内での知名度、防御力を県外での知名度とする。(人口の平均値で設定)
時事や季節、月によって攻撃力・防御力の変化がある(エクストラカード)
人物をデフォルメし、建物や会社を擬人化。
攻守カードの他にエクストラ・付属・カウンター等のサポートカードを用意し、より戦略性を増大させた。
BPCは発売から3ヶ月で日本国内で全国的ブームとなり、世界各地からも商品化が希望された。
半年後、世界各地で熱狂的なファンを作ったこのカードゲームの製作者代表が言った。
『県や州、街を越えて…国でバトルしないかい?実はね…各国のカード、もう作っちゃったんだ。』
世界に、激震が走った。
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