プロローグ

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私は、梅田 きよ 高校2年生 私には1年生のときから片思いをしている人がいる 名前も学年も学校も知らない 話したこともない だけど、優しいことだけは知ってる モテることも知ってる ――――――――――― 「乗り遅れるー!!!」 あたしは、駅の階段をダッシュで駆け下りる 次の電車にしようかと思ったけど…… あたしは、あの電車に乗らなきゃいけない理由がある! 大好きな君がいるから 大好きな君に会いたいから プシュー…… 電車のドアが閉まる 間に合った 今日も大好きな君が乗っている 彼は、いつもあたしよりも前の駅で乗って あたしよりもあとの駅で降りる だから、どこに住んでるのかもどこの学校なのかも何も分からない _
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