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小学生が列を作ってあるいてる。
隣近所のオバーサン達が朝から集まって挨拶など他愛ない会話にふけっている。
春になると桜並木になる道をあたしは真っ直ぐに走る。
校門が見えてきた。
今日は鈴木先生が挨拶番で門の横に立っていた。
鈴木先生は、あたしの顔を見て笑顔で「おはよう、早くしないと遅刻するよー」と言った。
校舎にかかっている時計は8時半になりつつある。
半を過ぎると担任が教室にくる。
あたしは「おはようございます」と小さくつぶやいて先生に会釈して横を通り過ぎた。
背中に、先生が見てるという視線を感じた。
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