プロローグ

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俺は、何をしている? 今どこにいる? 名前……そうだ……俺の名前は神式本 奏羽。歳は16。 容姿は……まず頭から思い出そう。 黒髪のミディアム。目、髪と同じく黒色で、目つきは少しキリっとしている……と思う。 霞む頭で必死に記憶を手繰り寄せる。自分が消えてしまわぬように。 俺は死にました。 それは1時間前にさかのぼります。 俺は普通の私立高校に通っている学生でその帰りだった。 俺は持っちゃいないが、ここ日本ではINFINITY WEAPON(無限の武器)――通称IWという物の所持が許されている。 IWとは一つ一つのパーツを組み合わせて作る、自分専用の武器のことだ。パーツには数え切れない程の種類があり、能力や威力は千差万別。その名の通り「無限」の可能性を秘めた武器である。 最初、これは治安を良くするため限られた人間にしか作られなかったが、時が経つにつれ誰でも持てるようになったのだ。 だからIWを使い悪いことをするやつもいる。 話しを戻すが俺が帰っている途中、たまたま廃棄工場がある場所の近くを通っていたら何か大きな音が聞こえたので俺は廃棄工場の中を覗いて見た。 ここで覗かなかったら俺は死んでいなかっただろう。 一人の少女が数人の男達に囲まれて戦っていたのが目に入った。 少女も男達も多分IWを使って戦っていた。 俺はIWを見たことがなかったからそれがIWかはわからないが多分あっているだろう。 少女はすごく強く、素早く男達を倒していき、最後の一人を倒した少女はその場から去ろうとしていた。 しかし、男が一人隠れていて突然襲いかかろうとしたのが見え、俺はとっさに彼女を庇った。 男はナイフを持って睨んでおりそのナイフはドスッと言う音をだし俺の心臓をえぐるように突き刺さった。 血がゆっくりと服に染み込むのが分かった。ナイフが抜かれ大量に刺された所からも口からも血が出ていた。痛みはなく、俺は考える暇もなくホワイトアウトした。image=430040987.jpg
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