02.

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  って、なにやってんだよ俺…。 バイトが終わり自転車を引きながらゆっくり歩く。 隣には暗い顔の彼女。 「ごめんね」 重たい空気をなんとかしようと口を開きかけたとき、彼女は言った。 「え、いや、そそそんな何で謝るんですかっ、俺の方こそ…その、…ごめんなさい」 「なにが?」 「なんか…知り合ってから何日も経ってないのにあんな…、生意気なこと」 不審がられなかった方が不思議だろうと今になって思う。 名前も知らないのに、数回しかあったことないのに、てか毎回数秒しか話してないのに。 「てか…俺完全に不審者…」 「嬉しかったよ?」 「…!」 びっくりして彼女を見ると、そこにはいつもの笑顔があった。 「声かけてくれて嬉しかった。ありがとうね」 「…なんで」 「ん?」 「なんで、待っててくれたんですか。なんだよこいつってなるでしょ普通…」 「信用できるかもって思ったからだよ」 「まだ何回も会ったことないのに?」 「うん」 「…」 「あ、あそこの門右ね」 彼女が少し先を指差す。 「すみません、どこに向かってるんですか?」 「私の家」 「……えぇ?!」 「大丈夫だよ変なことしないから」 あはははっと冗談っぽく笑う彼女。 緊張し始めてから数分、俺たちはきれいなマンションの下に着いた。  
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