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毎週火、金、土曜日の17:00から22:00までコンビニでバイト。
部活はやってない。
好きなことはミステリーとかオカルトとか心霊とか。
そんな俺の友達は多いはずもなく。
「なんだよ、来てるんなら連絡しろよ」
今日も学校帰りに兄の部屋に来てるのです。
「だって合鍵渡してるくらいなんだからそんなのいいでしょ」
「いやびびるから」
「コナンさんだと思ったー?」
「…あいつには鍵渡してないから」
にやにやしていると狂くんは冷蔵庫から麦茶を出してコップに注ぐ。
「お前さ、友達いないのかよ?」
「なんで?」
「だって高校2年生だろ。友達と遊びたい年頃なんじゃないのかよ」
「狂くんに言われたくないんだけど」
「それもそうか」
狂くんは苦笑しながらコップを俺に手渡した。
それを一気飲みする。
「彼女もいないなんて寂しい男だな」
「だから狂くんに言われたくな…」
「俺彼女いるし」
なんなんだその究極のドヤ顔は
。
ダメだ。
やっぱお兄ちゃんには敵わないんだ、弟は。
「光黄って可愛い顔してるからお姉さんウケ良さそうだよな」
「なにそれ…」
「有香とか超可愛がってるしな」
「…まぁ、それは…、うん。嬉しい限り」
「でも年上の人と出会いの場なんてないか。まだ高校生だし」
「ちょっと待って、なんで年上限定にしてるの」
狂くんはケラケラ笑ってる。
いっつも、昔からそうだ。
俺のことからかって笑うんだ。
「なんてな、からかってごめんな」
でも最後には謝ってくれるから、優しいよなって思う。
「あ…そういえば」
「…なんだよ」
「いつも俺がレジやってると絶対来る女の人いるんだよ」
「どんな人?」
「OL?かな、たぶん。背低いんだけどめっちゃきれいな人」
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