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「あ、あのっ生徒会長、お願いがあるんですが……」
「何ー?」ストレートの髪をてぐしでときながら生徒会長は手持ちぶさたな感じで椅子に座っていた。
私らは棒立ちでぼーっと立っていた。
「女子サッカー部をつくりたいがです!!」
思わず大きな声が出た、それにびっくりしたように
「サッカー?!」と驚きの声を上げた。
しばらく沈黙。
「んー考えてもいいけど、同好会ならオッケーでるとは思うけど、難しいなあ」
腕組みする委員長。こうするとかわいくて端麗な感じがする。
「私が先生方に頼んでみてもいいけど、その変わり私のお願いも聞いてくれない?」
「は、はあ、私にできることならなんなりと…なんでも頼んで下さいよ!」
後ろで二人がため息を飲む。また、おせっかいと義理人情仁義好きなかえがでてきたわ、といわんばかりに。ま、実際そうなんだけど。
「耳貸して」
「は、はい。」私は思わず耳をそばだてて生徒会長に耳を寄せた。
そうしたら、
「あのね……実は、私……」
私の複雑そうな表情に二人も思わず顔を見合わせる。
「私らには聞かせてくれんがかなあ?」
「あいちゃん、しーっ」
「わかりました。がんばりますよ!私、手伝いますから。がんばりましょ♪じゃあ、早速今日帰り一緒にかえりません?!作戦たてましょ!」
「ええー?!いいの??でも、で、でも」
「善は急げです!」
にっと笑った私に生徒会長もほんのり頬を染めて笑顔になった。
なりふり構ってらんないよ、今ならなんでもかかってこい!
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