アップ

5/6
前へ
/13ページ
次へ
「委員長?あの綺麗で背の高い女の子?」 鯨学園きってのみねふじこ? 田舎のミスユニバース?的な黒髪ロングヘアー清楚系の超優秀委員長。 聞いただけでも、私ら、庶民には近寄りがたい。 校内で彼女に惹かれない男共はいないってくらいのべっぴんさん。 「ま、俺、しゃべったことないし、名前忘れたわ」 もしゃもしゃ、ちらちら 画面を見ながらの会話もお手の物。 「なんであんなべっぴんさんの名前を忘れるかねえ……」 ふう、とわざとらしくため息をついて箸を置いた。 「おかわりは?」 「します!」 「お前じゃねえよ!」 「はいはい」 「婆ちゃんスルーしないで!」 「最近、耳が遠くて、ふぉふぉふぉおう、げほっ」 大丈夫か……? ああ、とりあえず、明日は頭の痛い一日になりそうだ。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加