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翌朝
「あいちゃん、春菜、お願いがあるがやけど」
と声をかけたとたん、二人がきっとこちらを睨んできた。
「また、サボるつもり?それとも宿題忘れたとか?」
「残念、はずれ」
にやっと笑えずに思わず苦笑いしてしまった。それを不審そうにみつめるふたり。
春菜はくりくりのパーマをいじりながら
「嫌な予感」とつぶやいた。
「ちょっと窓に集合!はい!」
がらっと窓を開け、山々しか見えない景色に三人が向かって話す。これがいつものミーティングだ。
「ところで、部員は見つかった?二人とも」
「私は…さきといつきがしたいっては言ってくれたんだけど」
「じゃあ、春菜は?」
「私は、妹のあかりをいれさせるつもりだから。あとその友達の陽子。」
春菜は近所の姉貴だからなあ…服装から行動からその三人はいつも一緒で、ま、舎弟みたいなもんですよ。
「なるほどね、大分揃ってきたところで、いっちょ、生徒会長に直談判しに行きますかね」
「そうそう…って?!えー?!」
目をむきだしにして驚く二人、そんなに驚かなくても……
まあうるさくなりそうだからさっさと行こうかなっ。
「よっし、今から行くよー」
「はああ?!私スカート短いし、アイロンしてないのに」とあいちゃん。
「別にびびってねえし、行こう、あいちゃん」と春菜。
足進んでねーぞ……
「放課後作戦開始だ」
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