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つーと背中を嫌な汗が流れた。 手を降りながら精一杯否定していたら、天野くんが笑顔で爆弾投球。 きっと慌てる僕を見かねて助け船を出してくれたんだと思う。 その船に爆弾が詰まれてるのを知らずに。 この状況で分かるのは、天野くんは天然が入ってるってことと、大ちゃんがお怒り模様ってことだね。 目の前に延びてきた大ちゃんの手。 「っちょ!や、大ちゃん!はやまるなっ」 「うるせぇな。お前は一人だと飯の選び方も分からないのか。手、放せ」 「いぃぃぃや゙ぁぁぁ゙。ダメだってそこ押しちゃっ!え、大盛とかタヒねと。あっ!や、だめそこだけはっ」 いきなり腕を伸ばしてきた大ちゃんは、あろうことか僕の席のタッチパネルをつついて『親子丼(大盛)』なんてものを選択。 今さらこんなのを食えと?無理無理無理っ 普通量でも多いのに大盛とか。それ以前にオムライスで限界並みに苦しいのに、新しく頼んだら駄目に決まってるでしょうが。 本気で【注文】ボタンを押そうとする大ちゃんの腕を両手で抱え込み、ボタンから遠ざけるよう引っ張る。 ここで押されてみろ。 ヤツはやるぞ。全部食べるまで、ヤツはヤツは…… 「大ちゃっ…っ…も、無理ホント苦しいからっ」 そんな恐ろしいこと絶対阻止しないかぎり明るい明日が来ることはないんです。 もはや半泣き。 だって本気ですから。 お互い諦めるなんて言葉は毛頭にもなく、呆然と僕らを見る二人のことなんてすっかり忘れていれば 予想外な人物達によって戦いに終止符が打たれた。 「何してるの公共の場で」 「何してるの猥褻行為?」 「お前らうるせぇぞ。って雛乃が居ながらこの有り様か。」 せせ生徒会増えたぁぁぁぁっ       目の前に現れた人物達に目を見開く。 同時に横から大ちゃんのため息が聞こえたような気もしないこともない。            
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