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(ちょっと待て!何か誤解されてないか!)
このままでは、俺の二つ名が「車上漢獄(しゃじょうかんごく)」とかになっちまう。
「そんなの嫌っしょ!」
気合いとともに痴漢野郎に掌打を食らわす。痴漢は捻りを加えてすっ飛んでいった。
「大丈夫っしょ?」
俺が声をかけると、PPがこちらを向く。
ってか、知ってる奴だった。
「あ、青田ん(あおたん)、何やってるのぉ?」
俺の名前は青田輝(あおた てる)なわけだか、青田んって何よ。
ちなみにPPの名前は十和輝欄(とわ きらん)と言う、蛇足。
「いや、何って、輝欄が犯られてたから、助けただけっしょ」
自分のためだけど。
「えっ、青田んが触ってたんじゃないのぅ?」
とぼけた顔でぬかしやがったので、2、3発デコピンをくらわす。
その後、誤解は解いたわけだが、ぶっ飛んだ痴漢に巻き込まれた客から、怒られたのは、言うまでもない。
皆さん、インパクトのある服装だったので非常に恐かった。
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