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「とにかく、誤解だっしょ!俺は、輝欄が痴漢被害にあっているところを助けただけっしょ!」
必死に弁明する俺。
「だからぁ、さっきからそう言ってるよぉ」
「言ってねえだろ!…っしょ」
すかさず突っ込みをいれて、紳士に向き直る。
「うん、だからな……」
言いかけたところを紳士が遮る。
「分かっていますよ。青田さんがそのような事をするはずがありません。それと、その話は後でじっくりとしましょう」
紳士が手を向けた方を見る。そこにはスペースシャトルの発射場のような建物が見えた。
実際にはシャトル発射という機能は備わっていない。
あの建物は学校の校舎なのだ。
そして、俺達が現在通っているシナモン高等学校だった。
校舎については、何の感想もわかない。もう慣れてしまった。
それはともかく、学校に着いたので、話は教室で、と言いたいわけだな。
俺としては、もう終りにしてほしいのだが…
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