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既に多くの奴らが登校しており、教室は騒がしかった。
教室にはいくつかのグループが出来ており、俺達もその内の1つを作っていた。
で、朝の話の続きをしていたのだか…
「そして、青田殿が捕縛された、というオチですな」
「なわけないっしょ!だいだいオチって、何っしょ!」
落語が好きな侍かぶれ「落ち武者(おちむしゃ)」が、勝手に話にオチをつけようとしたり…
「これはスクープ!あの青田っちが遂に暴走した!…あっ、私に近寄らないでね」
「ヒドっしょ!てか、スクープバカには興味ないっしょ」
記者気取りの個人情報暴露女「競作視野(スクープイン)」が騒いだりして、話がちっとも進まない。
「まあまあ、お二人とも、最後まで話を聞きましょうよ」
「青田ん、スクープちゃんに嫌われちゃたねぇ」
紳士がフォローするが、KYがことごとく話を逸す。
くそっ、これじゃ1歩進んで3歩下がってる状態だ。
「電車と言えば、一つスクープがあるんだよね」
話が完全にすり替わる。どうやら、俺は痴漢扱いのままだ、トホホ
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