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そんなこんなで佑介が最終兵器を出すって言って一週間がたった。
放課後…いつものように佑介がやってきた…誰かを連れて…。
佑「笑美~お願いだからソフトテニス部に入ってよー!!」
笑「い・や」
こんなやりとりが続いていると…佑介と一緒にきた奴が私の気に触ることを言った。
奴「お前…本当は弱いんだろ?だから入りたくないんだろ?」
…カチーン…
笑「は?ふざけんじゃないわよ。」
私は怒りながら言った。
奴「じゃあ、俺と勝負しようぜ?」
笑「はぁ。男と女の力に差があることくらい分かるでしょ?」
奴「お前、県優勝してんだろ?俺は、県にも出てねぇ位弱いんだから大丈夫だろ?それとも、あんた弱いから無理か(笑)」
私の負けず嫌いの性格が出てしまった。
笑「やってやろうじゃないのッ。そのかわり、私が勝ったらもう構わないで(怒)」
私がそう言うと佑介はニヤリと笑った。
私はこの笑いに意味があるのも気付かず、佑介の罠にかかったとも知らずに奴を睨んでた。
佑「じゃあ、早速テニスコートに移動しよ~ぜ。」
笑「ちょっと待って。ダブルスしか出来ないから。」
佑「じゃあ、県優勝のペアの子連れて来いよ。」
笑「分かった。」
私はケータイを取り、ペアだった麻生優(アソウ ユウ)に電話をした。
…プルルルル―
…プルルルル―
優「もしもし?」
笑「優…ちょっと付き合ってくんない?テニスラケット持って弥珠丘学園に来て?」
優「事情は知らないけど今行く」
ガチャッ…
ツー――…
ツー――…
笑「今来るって…」
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