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彩「じゃあ、部活見学しよ~」
彩歌は私に言った…そのとき教室のドアの所が何やら騒がしくなった。
そこから一人の男がこっちに向かって歩いてきた。
そして、私を見るなり言った。
男「み~つけた!」
私は声のする方を見た…
笑「…!!?!?!!?」
私はすぐさま安全距離をとる。
男「そう逃げなくてもいいじゃん?」
その男が言った。
笑「何?」
私は冷たく言った。
男「ソフトテニス部に入ってよぉ」
笑「嫌。そのことはちゃんと断ったでしょ。」
男「なんでぇ…中学ん時、県優勝してるんでしょ?」
その男は私に迫りながら言った。
笑「気が向いたら入るから。」
私はテキトーに答えた。
その答えに満足したのか、その男は帰って行った。
その男が去るなり、私の周りに女子達が群がった。
「ねぇ、近藤さんは佑介様とお知り合いなの?」
…………こんなくだらない質問を何度も繰り返し聞かれた。
さっきの男は北村佑介(キタムラ ユウスケ)。
ソフトテニス部で容姿端麗でかなりモテる。
ちなみに、私と佑介は幼馴染み。
私が中学で県優勝を果たしていたので、いろんな高校から推薦がきた。しかし、私は全部断り、この学校へ入ったのだ。
だから、佑介は私をソフトテニス部に入れたがっているのだ。
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