第二章

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彩「じゃあ、部活見学しよ~」 彩歌は私に言った…そのとき教室のドアの所が何やら騒がしくなった。 そこから一人の男がこっちに向かって歩いてきた。 そして、私を見るなり言った。 男「み~つけた!」 私は声のする方を見た… 笑「…!!?!?!!?」 私はすぐさま安全距離をとる。 男「そう逃げなくてもいいじゃん?」 その男が言った。 笑「何?」 私は冷たく言った。 男「ソフトテニス部に入ってよぉ」 笑「嫌。そのことはちゃんと断ったでしょ。」 男「なんでぇ…中学ん時、県優勝してるんでしょ?」 その男は私に迫りながら言った。 笑「気が向いたら入るから。」 私はテキトーに答えた。 その答えに満足したのか、その男は帰って行った。 その男が去るなり、私の周りに女子達が群がった。 「ねぇ、近藤さんは佑介様とお知り合いなの?」 …………こんなくだらない質問を何度も繰り返し聞かれた。 さっきの男は北村佑介(キタムラ ユウスケ)。 ソフトテニス部で容姿端麗でかなりモテる。 ちなみに、私と佑介は幼馴染み。 私が中学で県優勝を果たしていたので、いろんな高校から推薦がきた。しかし、私は全部断り、この学校へ入ったのだ。 だから、佑介は私をソフトテニス部に入れたがっているのだ。
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