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さあどうする?
さっきも言ったが、俺の仕事を手伝えばきっちり稼がせてやるぜ」
ジャックは質問した。
「もし…断れば…?」
「別に。ルカが送ってくだけだ」
「消さないのか?あんたたちの顔を見たんだぜ?」
「顔なんかみんな見てらぁ。それに…ここにいる全員、お前の顔も名前も住所も、家族構成まで知ってる」
「…」
度量が違う、とジャックは感じた。
半分は観念していたが、プライドは持ち合わせていた。
「今すぐには返事できねぇ…。
明日まで、待ってくれねぇか?」
答えたのは、ヨシキと呼ばれていたアジア人だった。
「いいだろう、明日の同じ時間に、同じ場所でルカが待っている。
但し、他の手下も遠くで見てる。おかしな奴が後を付けていたり、警察がいたりしたら、お前は狙撃される。
よく考えてみてくれ」
「そんなことしやしねぇよ。
名前を教えてくれねぇか?」
やや間があいて、
「お前を連れてきたのは、『ルカ・シセル』、俺は『ヨシキ・カミヤマ』だ。
この俺たちのボスは、『アルバート・ガルシア』だ、名前ぐらいきいたことがあるだろう?」
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