Yoshiki,Luca,Jack,and Al

4/11
前へ
/19ページ
次へ
翌日、ジャックは約束通り現れた。 よく考えたのだか、ヨシキとかいうチャイニーズみたいな野郎はきいたこともない。 だが、ルカとアルについては、名前ぐらいきいたことがあった。 自分もアウトローで生きてきた。 危ない奴の名前ぐらい知ってる。 アルバート・ガルシアと言えばジャックがガキの頃から有名で、アル・“ザ・サーベルタイガー”と言えばこの街で知らない者はなかった。 ルカ・シセルも、その“サーベルタイガー”の右腕として知られていた。 格が違う。見込まれただけ喜ばなければいけないのだろうが、ジャックは、あのチャイニーズが気になっていた。 チャイニーズはいけ好かねぇ、何を考えているかわからないし、残虐な連中だと聞いていた。 だが、自分もジャック・“ザ・リッパー”として、自分を試したい気持ちがあったのは確かだ。 稼ぎは保証されているんだ、アルに付いて行ってみようと考えていた。 まずジャックが口火を切った。 「あんたは、あの『アル・“ザ・サーベルタイガー”』だろう?ルカも知ってる。 あんたたちに付くのは構わねぇ、むしろ光栄にさえ思う。 だが」 と言って、ヨシキの方を見た。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加