0人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャ
「悠紀ー。これさー…って……どうした?」
「宏兄……」
悠紀が悩んでいると
そこへ 3つ上の兄
宏樹が入ってきた。
「宏兄ぃ… どうしよう……俺……」
悠紀は 突っ伏したまま宏樹に答案を渡す。
「うっわ…ひでぇ点数。なにこれ 10点満点?」
「いや…100点満点」
「お前……そんな馬鹿だったんか…w」
宏樹はそう言うと
机のそばにあるベッドに腰をおろした。
悠紀の珍回答の数々に
少しの呆れをまぜた笑いをあげながら、また尋ねる。
「追試とか あるんだろ?」
「うん…追試 合格できなかったら 留年だって…」
悠紀は 恨めしそうにいうと
顔を上げため息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!