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おまけに、上記で説明したようにその通路は袋小路だ。
袋小路の奥には、部屋の間取りの改装前に使っていた以前の玄関があるものの、開かないようにはめごろしになっていて、付近には人が出れる窓も一切ない。言わば完全な行き止まりである。
では、私たちが姉と思い込んでいた「それ」はいったい何なのか…
私は意を決して通路を覗き込み、誰か居るか確認した。
通路奥は以前の玄関のドア窓から差し込む月の青白いうすボヤけた光が照らしてるだけで、人の姿は無かった。
その時三人が気配を感じ、私が見た「それ」は間違いなく姉のシルエットだった…
しかし、それが本当に姉だったのか、別の人物の影だったのか未だに謎のままである。
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