動いた運命

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「まだ夜、変な夢見るの?」 寝ぼけた頭のまま、昼飯のパンを頬張っていると幼馴染みが口を開いた。 「ん。」 チラリとそちらを見て返事を返すと、幼馴染みは眉間に皺を寄せた。 「毎日、同じ夢なんだよね?なんなんだろね。」 幼馴染みが言うように、ここ1ヶ月程毎日同じ夢を見続けている。 お陰で毎日が寝不足に陥ってる状態の彼女だった。 彼女が見る夢。 ファンタジーな夢だった。 魔法があり、魔物がいて、ギルドがある。 ファンタジー小説が大好きな彼女がウキウキとするような夢。 でも必ず死が付き纏う夢。 そんな夢を見続けているのだ。彼女は。 いくらファンタジー好きでも、1ヶ月も同じ夢を見続けてると寝る事が怖くなっても仕方がないはずだ。 .
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