王立シャンオール学園

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ほとんどはそう。ただ一部そうでは無い者もいるが。 「やぁ、優等生の【杉沼圭吾】君と落ちこぼれの【片桐龍】君?」 教室の奥の方から取り巻きを2人ほど連れて、いかにもお坊っちゃま風なヤツがニヤニヤしながら龍と奎吾の前に歩いて来た。 属にいういじめっこであり、その上性格までこう来るとモテないのは明らかだろう。 「これはこれは、藤鷹財閥のご子息様が一体何のご用で?」 にこっと外から見ればいかにも爽やかな笑顔。 その証拠に圭吾の笑顔を見た女生徒は顔をピンクに染めている。 圭吾の幼なじみの龍だからこそ分かっている。 その笑顔が恐怖を呼ぶものということを。 まあ、ほとんどの人はそんなことには気づくはずはない。 その証拠に今度は、ヤツは胸を張って堂々とする。 「フッ、別にただの挨拶だよ。藤鷹正秋(ふじたかまさあき)がいるこのクラスに落ちこぼれが居るなんて恥だろう? だからせめて僕の足手まといにならない様にってね。ちょっと忠告を‥‥‥」 バキッッッッッ‥・・ 一瞬の出来事だった。 2人の目の前で、嫌な音と共に正秋の体が地面から2、3㎝ほど浮き上がりそのまま飛んでいった。 それを見ていた龍だけで無くクラスに居た人達もその光景に目を丸くした。 ーーー何が起きた? 一同「「「‥‥‥‥‥‥え‥‥?」」」 _
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