王立シャンオール学園

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「はっ、加減?そんなもんするわけないだろ。何当たり前の事言ってんだお前は」 さすが奎吾。 と言いたいほど貴族に対して恐れを感じないでいる。 圭吾の家は貴族のほうに入るが、地位としては下の部類になる。 正秋と龍の家は4大貴族のひとつ。同じ貴族だが扱いがまったく変わってくる。 だが、普段と変わらず接してくれる圭吾を見てると本当にいい親友を持ったとあらためて思う。 落ちこぼれと呼ばれている龍には関係無いが、ほとんどは貴族に一目おいているのか反発なんかするものはいないし、貴族の家にコネを作ろうとわざと近づいてくるヤツなんかもいた。 「ったく、次に言ったら今度は‥‥‥‥まぁ楽しみにしとけ!」 ハッキリいって、なんだかんだ楽しそうな顔だ。 なんだか正秋が可哀想になってきた。 「で‥‥出来るかぁ!!畜生っ覚え「ちょっと邪魔なんだけど‥?」」 正秋の捨て台詞の声に被って可愛らしい女の子の声がクラスに響いた。 言葉を遮られたのが悔しかったらしく、かぶせてきた人物に文句を言おうと顔を向けた。 いまだにドアの前に立っていた龍と圭吾の後ろに声の主はいるらしく、その顔を見た瞬間、秋正の開いた口はそのままとじられた。 いきなり静かになった秋正に疑問に感じた2人だが、自分たちの背後に目を向け、その人物の顔を見た瞬間納得したと同時に思わず口から変な声が出そうになる。 _
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