プロローグ

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マックラダ・・・・・ ・・・ナニモミエナイ・・・ ーーーーーーヤミガクルーーー ーーーー 塔の地下深く そこには薄暗い空間がある よく目を凝らさなければ何処に何があるのかさえも分からない部屋。 その中でゆらりと影が動いた。 影が闇につつまれた自分の腕を壁の方へと伸ばす。 腕の先にある指にゆっくりと火が灯り、壁に設置されているロウソク台にその火を灯した。 ーーーーピチャンッ・・・・・ ボボボボボッッ ひとつのロウソクに火が灯った瞬間、繋がっていたかのように部屋全てのロウソクに火が移り渡った。 ロウソクの光により先ほどまで闇に包まれていた部屋が姿を現す。 地下のため人が住めそうにないその部屋は部屋と言うより牢獄に近いのかもしれない。 火で少しは明るくなったがまだ薄暗い状態だ。 入り口には鉄格子が取り付けられ、壁には所々鎖が掛かっている。 _
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