王立シャンオール学園

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『以上、入学式を終わります。』 入学式が終わり、座っていた学生達が席を立ち次々に校内に入って行った。 その中に一番不安に襲われていそうな表情をさせている少年がいる。 身長は170ほど、少し青のかかった髪が銀色の瞳をより一層はっきりとさせ全体的に色素が薄く、目立つ容姿になっている。 明るい容姿とは逆に、その顔は期待に溢れている他の人達とは違い暗い表情しか出していない。 思い詰めたようなその顔に付いている口から深いため息か吐かれる。 空気が悪い。 後ろに影が忍び寄るが、少年は気づいていないのか前だけをぼっと見続ける。 突如、後ろからその手が少年の肩をがっしりと掴んだ。 「ひぃっっ!?」 突然のことにあまりにも変な声を出してしまった。 しかし、後悔してももう遅い。 ちょっと恥ずかしい。 「ようっ!龍。教室まで一緒に行こうぜ!!‥て、あれ?どうした?」 「い、いや‥‥いきなり肩を掴まれたから‥てゆうか奎吾(けいご)も同じクラスだったっけ?」 手の犯人でもある圭吾は龍とは真逆の明るさで話かけてきた。 龍の出した声は気にしてないらしい。 「おいっ、ちゃんとクラス表見たのかよ。名前書いてあるかんな!」 そういって少しだけ不機嫌そうな顔をしたけど本気ではないだろう。 _
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