王立シャンオール学園

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「え?ほんと!?自分のしか見てなかったよ」 「ほんっとお前‥‥‥うん、いいやそれこそ龍だ」 呆れたようにもう一度肩を掴む。 奎吾は昔から良く遊んでいた唯一の親友。いわば、幼なじみだ。 周りから落ちこぼれと言われ続けてきた僕の側に離れることもなく居てくれたとてもいい奴。 友達も多いけどね。 しばらく校舎の中を歩いていると新しい教室が見えて来た。 クラスは1-B今日から二人の教室になる。 クラスにはほとんどの人が揃っているのか、廊下にいる僕たちにまでにぎやかな声が聞こえてきた。 「おっ、ここだな」 教室のドアを開け龍と奎吾が入って来た瞬間、先にクラスに入っていた人達の視線が一気に集まった。 誰が入ってきたのか分かったのか、教室が急に静まり、こそこそとこちらに視線を向けながら話をしている人もいる。 あまりの視線に肩がすくんでしまいそうになる。 何年たってもこの視線には慣れない。 いや、きっと慣れてはいけないものだろう。 圭吾の隣で中に入った方がいいのか悪いのか戸惑っているクラスの人達の声が聞こえて来た。 「おい見ろよ。落ちこぼれが来たぜ」 「おいおい嘘だろ~‥落ちこぼれと同じクラスかよ。最悪じゃねぇかよ」 _
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