第2話 ~魔パンチ~

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「今のは痛かったな…。やるな龍輔。だがもう遊んでもいられん。俺はもう寝たい。 魔パンチ。  」 閻魔が謎の言葉を言って右腕を頭上に伸ばした。 気がつけば龍輔の体は、またも冷蔵庫に張り付いていた。 龍輔の頬にえぐられた様な跡があった。 「換えのアバラ骨はリビングに用意してある。患部にかざせばフルオートで入れ替わる。じゃあなっ。」 閻魔は老人宅から悠然と去っていった。 「チ…キ…ショ…ウ…。」 龍輔には前々から決意があった。 親父を越えること。 それがまたも達成しえなかった。 龍輔は強く拳を握りしめ、痛みに耐えていた。
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