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アリス
「はぁ、まったく……
気持ち悪いオッサンだったわ。
あら？ あの山、何かしら？」
アリス
「なにこれ、全部布の切れ端？ しかも可愛らしい柄ばかり。」
仕立て屋
「ん？誰か居るのかい？
――おっと、これは これは、
とても可愛いお嬢さんだ。」
アリス
「うん？誰よ、あなた？」
仕立て屋
「ああ、自己紹介が遅れたね。
僕は王宮で働いている
仕立て屋さ。」
アリス
「あらそうなの。
じゃあ、お城にはこのまま
まっすぐ進めばいいのよね？」
仕立て屋
「その通りだよ、
可愛いお嬢さん。
そんなことより君の着ている
その可愛らしい洋服を
もらえないかな？」
アリス
「は？ 何よ、突然！
見た目はハンサムなのに、
中身は変態なの？」
仕立て屋
「そんなことはないよ。
これは女王様の命令であり、
僕の趣味なのさ！」
アリス
「やっぱり変態じゃない！
それに女王様も変態なのね。」
仕立て屋
「失礼な。
女王さまも僕もかわいい
女の子が好きなだけだよ！」
アリス
「知らないわよ そんなこと！
嫌よ！ ダメ！ 絶対ダメ！」
仕立て屋
「ダメか。なら仕方がない。
……強引にもらうよ！」
アリス
「きゃ!! 危ないわね！
てぃ！！」
仕立て屋
「うがはｯ!?」
アリス
「さようなら！」
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