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闇夜に警鐘が鳴り響く。
それは月明かりが照らす、広大な敷地。
とある地方にある、アビリティユニットの支部への襲撃を知らせる合図だった。
星々が輝く夜空の下、幾つもの鮮血が宙を舞う。
地に斬り伏せられているのは、ユニットの兵士のみ。
その広大な敷地内には、幾つかの建築物があり、基地の様になっていた。
その内部に侵入者が二人。
漆黒のコートを身に纏い、黒刀を握る男性と、薄紫色の髪の毛を持つ少女。
二人は複数のユニット兵に追われながらも、真っ直ぐと、ある場所へ向かっていた。
「セフィ、そろそろ着くんじゃないか?」
「えぇ、情報によるとこの先の建物の様です」
男の疑問に、横を走る少女は静かに呟く。
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