Episode-Ⅲ 総元帥の企て

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しかしその事件の捜査が打ち切られた後も、シオンの中の悲しみが消える事はなかった。 そしてシオンはユニットから姿を眩まし行方知れずに。 それから数年後…… その後に、シオンは一から闇の音色という、日本最大の反政府組織を創り上げ今に至る、という訳だ。 本来なら私とシオンは相容れる事のない立場なのだがな…… まぁ私としても柊と皇を、このままユニットに置いておく訳にはいかない。 そこだけはシオンと利害が一致しているという事か…… 「まぁ柊を殺る場所や、時間。その他諸々、全てお前に任せる」 「そうか、じゃあ好きにさせてもらう」 シオンはそう言うと、長刀を肩に担ぎ、立ち上がった。 「あいつらは強い……特に柊はな……油断するなよ」 私のその言葉にシオンは口角を吊り上げ、口を開く。 「お前こそ油断しないことだ。柊を殺れば、次はお前の番だ」
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