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そんな中、ミレイが俺に近いてくるのが見えた。
「トキさん、取引現場を見つけたんです?」
「あぁ、恐らくK地点付近だ」
距離はここから約二キロ程。
ミレイは俺が発したシュウヤとの会話で、大体を把握したんだろう。
余り時間はない。
取引自体、そんなに時間を掛けるとは思えないしな。
それに遅くなれば、断罪者とやらが全てを終わらせてしまう可能性すらある。
そうなれば任務は失敗。
図らずも囮とされた奴等は犠牲となってしまう。
仕方ねぇ。
第三部隊にも、一応連絡を入れておくか……
そう考え、俺は無線を繋ぎ、蓮実隊長へと連絡をとった。
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