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「翔君は私が見てるから、皆は遊んできていいわよ。」
美佳ちゃんが言いました。
「美佳ちゃん…ごめんね。僕遊んで来るね」
だいちゃんはすまなそうに言うと、ふうせんを持ってさっき遊んでいた所に歩いて行きました。
「それじゃ、僕も…。
ねえ…だいちゃ~ん、待ってよ~」
要君もそう言って、走って行きました。
「それじゃ、私も行こ~かな。」
「俺も…。
夏海ちゃんと拓也君も走り出しました。
「美佳ちゃんは、僕達皆のお姉さんみたいだね」
皆が楽しそうに遊ぶ姿を見ながら、優太君が言いました。
「そんな感じかも…。優太君も遊んでおいで」
美佳ちゃんはにっこり笑いました。
「それじゃ、僕も……。美佳ちゃんごめんね」
優太君は、何度か振り返りながらも、だいちゃん達が遊んでいる方へと歩いて行きました。
美佳ちゃんは遊んでいる子供達を眺めながら、翔君の胸を軽くトントンしました。そして、子供達が振り返ると、笑顔で手を振りました。
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