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「晴-。」
「ん-?」
「帰ってい-ぞ。」
「…え-。蓮斗は-?」
「俺は遅刻者を待つから
教室に行けないんだよ」
「…俺も残ろうか?」
「晴は帰れ。」
「何で-?」
「早 く 帰 れ 。」
俺がそう言うと
晴は文句を言いながら
教室に帰っていった。
晴の姿が
見えなくなると
寮の方から声がした。
「蓮斗-!!!」
俺の元に走ってきたのは
遅刻の龍樹だった。
龍樹が俺の元に来て
俺の口から出た言葉は、
「笹川龍樹。
風紀委員のくせに
遅刻ですよ。」
「…おはようて言えよ。」
「遅刻をしたくせに
人に挨拶を要求するか?
普通はしねぇだろ。」
「てへっ!」
死ねばいいのに。
俺は龍樹を睨みながら
寮と学園の境目の門を
閉めた。
「…龍樹。行くよ。」
「蓮斗たんマジ天使!!」
「死ねばいいのに。」
俺は教室へと向かった。
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