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市街地のど真ん中。恭介と別れた時間からそんなには経っていない。 ポルンは雪の降る中、傘もささずに立っていた。 服装はいつものスーツではなく、冬服。サンタっぽいファー付きコートを羽織り、 一人、空を見上げている。 道行く女子高生数人が、不思議な少年を見て指差したり、顔を赤くして過ぎ去っていく。 ただですら目立つ容姿なのに顔までイケメン… 世の中の男性の『イケメン爆発しろ――――っ!』って叫び声が聞こえてくるようだ。
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