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「おお!可愛いじゃん
俺やっぱセンスある♪」
飛鳥が肩を掴んで前に出してきた少女朱璃は、清楚な白で統一された可愛らしい服に身を包んでいた。
フンワリとしたスカートがよく似合っている。
「元々素材がいいんだ
可愛くなるのも当然ということだ
さて……この子の父親探しの件だけど、勿論俺に依頼してくれるよな?」
飛鳥はニコリと笑う。
「ああ。だが、報酬は父親が見つかってからだ」
「構わないよ
こっちもプロだ
この子の様子からしてそんなに昔のことじゃないだろうし、子供の行動できる範囲なんて限られてる
この子を見つけたところから探って行けばすぐに何かでると思うよ
で、父親に関わるその他の情報も欲しい?」
「父親の所在だけでいい」
「了解
でも、この子の父親の情報なんて他に売れないと思うんだよねー……
まあいっか
じゃあ早速仕事に行ってくるから、紅輝はその子にご飯食べさせて寝かせてあげて」
「……何食べさせればいいんだ?」
子供の扱いなど皆目検討がつかない紅輝はじっと朱璃を見つめた。
だが、拾ってしまった以上責任はきちんととらなければならないだろう。
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