2人が本棚に入れています
本棚に追加
「一つ仕事を終わらせた
場所は――」
場所と仕事内容を事細かに告げ、最後に依頼量を言う。
「五百万だ
そこまで難しい仕事じゃないし上等だろ」
『うん!
ひーちゃんは依頼料弾んでくれるから嬉しいんだ♪
それぐらいなら普通二百五十万ぐらいだもん』
「依頼成立だな
頼んだぞ」
『はいはーい
じゃっまたねー』
電話を切り、サッサとその場を離れようとした時、ある物を見つけてしまった。
ゴミ箱の陰に隠れて座って眠っている少女の姿を。
しかもたっぷりと血を浴びてしまっている。
殺しのシーンは見られてはいないのだから殺す必要はないだろう。
だが、このまま家に帰す訳にもいかないと、その少女を抱き上げ、自宅のマンションに戻ることにした。
この少女との出会いで、彼の運命は大きく変わることとなることを、彼は知る由もなかった。
Episode・1 少女 ―END―
最初のコメントを投稿しよう!