冒険は男の浪漫

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「は?」 唖然呆然。開いた口がふさがらない。 何せ、ポンという音と煙と共に藤岡弘○が着ている様な探検服が現れたから。イメージと寸分違わぬやつ。 「ほ、本物だ……。じゃ、じゃあ今度はあの服を!」 思い浮かべたのはアロハシャツ。 ポンという音と煙アゲイン。出てきたのは青地に赤のハイビスカスがポイントのアロハ。 すげー! ほんもんや! ほんもんやでー! しばらく小躍りしているとある事に気が付いた。 探検服にアロハは合わない。 「アロハいらないな……」 その思いが伝わったのか、アロハシャツはまた音と煙を出し跡形もなく消えてしまった。 探検服に着替えながら、これが銀の指輪の能力かと独り合点。想像を創造する。……寒い。 さて、想像を創造するのならもしや…… 「出たよ……」 僕の足元には黄色いプロペラ、いわゆるタケコプターがあった。 興 奮 し て き ま し た 飛べんの? 使えんの? 「ハイ先生! 空を自由に飛びたいです!」 早速頭に装☆着。 あるDJ曰わく「カツラが持ってかれる」だの「禿げる」だの言ってたけど、関係ないさぁ~! おお! 羽下のスイッチを押すとすうっと飛び立てた。快・感(はぁと) そのまま気分良くジャングル上空を遊覧飛行。 植物などは地球とそんなに大差は無い。強いて言えば恐ろしく巨大で、屋久杉クラスがざらだと言うこと。 さらに飛行を続ける事数10分。段々と不安になってきた。 町どころか集落すらない。いや人工物さえない。 果たして人がいるのか。不安は募るばかり。 もしかして飛んでるから見落としてるのかと思い、少し開けた場所に着陸した。
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