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(次に目を覚ました時には何も思い出せなくなる前に英雄達に会わなくては・・・!)
潮の流れに流されながら彼女はそう考えていた。女性の周りには沢山の光が四方八方に飛び去った。数十分後、王都バチカルではティアとナタリアの二人が買い物を楽しんでいた。
「これで必要な物は買ったわね」
「そうですわね!何だか久し振りで楽しかったですわ」
ナタリアが笑顔で言った。
「四年振りだものね・・・あら?港の方が騒がしいわ」
「行ってみましょう!」
二人は天空滑車に乗り込み、バチカル港に急いだ。
「一体何がありましたの?」
船着き場にいた男にナタリアが聞いた。
「あっ!ナタリア様!下を見て下さい」
「「?」」
二人が波打ち際を見ると、白いローブの女性が引っ掛かっていた。
「助けて差し上げましょう!」
ナタリアが言った。
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