始まりの音色

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「名前だけは分かるんだな?」 「うん・・・あ・・・何だか眠い・・・」 《トサッ・・・》 ソプラはルークの言葉に答えた後、再び眠ってしまった。 「出よう・・・本調子じゃないみたいだしさ・・・」 「そうね・・・」 三人は部屋を出て、ナタリアの父、インゴベルト陛下のいる謁見の間にやって来た。 「そうか、あの娘は目を覚ましたか・・・」 「はい!ですが、記憶喪失みたいでまた眠ってしまいました」 「お父様・・・わたくし・・・あの娘の側にいても良いでしょうか?」 ナタリアが聞いた。 「ああ・・・お前が保護をしたのだ・・・私も出来る限り助力しよう!」 「有難うございます!お父様!」 「失礼します!」 三人はバチカル城を後にした。 「ガイ達にも伝えた方が良いかな・・・?」 噴水付近でルークが立ち止まり、呟いた。
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