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翌日、政策会議。
前大統領までは国内政策会議、経済会議等目的に合わせて呼ぶ面子が違ったようだが、私は面倒なので廃止して全員呼ぶ事にしている。
経済が軍事に関わって来る事だってあるし。
「おい、今週のジャン〇見たか?」
と財務長官。
「俺サンデ〇派だから」
これは国土安全保障長官。
「ちょっと、リンクス読む奴いないの?」
機嫌の悪そうな声で国務長官。
「……遅かったな……言葉は不要か……」
言葉は要るよ司法長官。
遅刻もしてない。
「いかん! そいつには手を出すな」
内務長官、言われずとも出す気は無い。
……これが会議?
この面子が?
良い歳したこの連中が?
「首席補佐官。この議場を封鎖して今すぐこいつらをカウンセリング名目で病棟に監禁したいのだけど、私は間違った感覚を持ってる?」
「いいえ大統領。ここに出席している者は趣味が濃過ぎるだけです」
「ちょっと、私まで巻き込まないでくださる!?」
「うるせーガンオタ」
「逆にザクが隊列組んでビームスプレーガンのジムとやりあう格好良さが理解されてはたまりませんわっ!」
シャロンがすぐに反論モドキをした。
多分ここでまともな奴は私と首席補佐官ぐらいだろう。
……今突っ込んだ奴、大人しく出頭すれば懲役100年で許してあげるよ?
しなかったら電流の流れる椅子に送ってやる。
「おや、プレジデント。闇の使いであるわたくしを差し置いてまともとは納得がいきませんよ?」
「喋り方の時点でまともじゃないわ、メル」
厨二をまとも判定してたまるか。
ふと目が合ったのは身長140cm位の、黒髪ロングな女の子。
全身を黒いコートで包んでいる。
ロリだと思うなかれ。
「ろ、ろりじゃないですよぅ……頑張ってますもんっ」
地文を読むな、目尻に涙を浮かべるんじゃない。
CIA長官、ルル・J・ヘンリエッタ。
ドイツ人とのハーフらしい。
実は国防長官並の権限を有するが、身分としてはCIA長官の方がやりやすいのだとか。
今この議場に座っている国防長官は彼女の操り人形に過ぎないのだ。
「頑張ってるのは分かってるから、うん。長官としての立場で、この原発の件に関して何か意見はある?」
「うぅん、けーびがきちんとなされていれば特に無いですよ。ゆーじの際速やかに連絡出来るつーしんシステムが整っていればしゅーへーもすぐ動けると思うんですけどぅ……」
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