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「ふぅ~、さっぱりした。……っと、そんなこと言ってる場合じゃないな。」
風呂に入ってさっぱりした余韻を楽しむ暇もなく俺は自分の部屋へと戻った。
一応髪を乾かして心の準備をする。
「…ふぅ。」
いくら幼馴染でもこういうときは緊張してしまう。
コンコン
自分の部屋の窓を開けてすぐの窓にノックをするとゆっくりと窓が開いた。
「何。」
楓からはたった2文字の言葉。
気まずいが話をする。
「そっち、いっていいか?」
「ふぇ?ちょ、ちょっと待って///!」
怒っていたはずなのだが突然顔を赤くして窓とカーテンを閉めた。
するともの凄い音がし始めたまに楓の『キャッ!』なんて声も聞こえたりしたが気にしないのがいいと思い気にしなかった。
「い、いいわよ///」
顔を赤くしながら出てきた楓は心なしか疲れているようにも見えた。
「あ、ああ。」
久しぶりの楓の部屋なので緊張するが緊張の素振りは見せず入らせてもらった。
楓の部屋は性格に似て(?)ピンクを基調とした部屋で棚にはぬいぐるみが置いてあったりもする。
そして凍麻が何よりも気になったのは
「いい匂いだな。」
「え///う、うっさいわね///」
褒めたはずなのに怒られる。
まぁいいや。
このいい匂いの部屋で話せれるだけで。
「で、用があったんでしょ。どうしたの?」
今はあんまり怒った感じはしないのだが謝らなければならない。
そう思って話をしてみた――――
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