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私達は移動施設を利用し、拠点Oへとたどり着いた。
テレポートをした先は、紛れもないペンタグラムの発動場所。
ドーム状になった建物の屋上だった。
「舞ちゃん、大丈夫?」
尚美さんがクリクリした大きな目で私を覗き込む。
以前もそうだったが、テレポート後はどうも不安定だ。
ふわふわした……なんだか妙な感覚が残っている。
「うん、大丈夫。尚美さん、ありがとう」
私は彼女の差し出してくれた手を頼りに立ち上がった。
尚美さんと話したのが久し振りだった為か、笑顔が少しぎこちなくなる。
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