【第一組・拠点O】

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すると杉浦さん達がこちらにやってきた。 「いよいよだな。ここでペンタグラムを使うんだろ?」 「はい、そうです」 「舞、じゃあ、あの台座がそうっなんっすか?」 太一さんが穴のあいた台座を指さす。 「だと思います。以前、別拠点になりますが、台座の前を調べたことがありますので」 あの台座に、二本ある内の一つ。 つまり、ペンタグラムの技がある方のレイピアを装備して…… 「でも使用者に危険なこととか起きたりしないよね? 僕、君にもしものことがあるんじゃないかって……凄く心配で」 朝霧さんが私をまっすぐに見つめた。 「でもここまで来たんです。何が起ころうとも私は逃げません。だからやります」 「……うん、分かった。でも、何かあったら僕が絶対に君を守」「ゴホンッ!!」 朝霧さんの台詞途中に、杉浦さんの咳払いが聞こえてきた。 「えっ……杉浦さん?」 「あー、クソッ! すげえ埃が飛んでやがる!」 ……。 「えっ、埃なんて飛んでるっすか?」 「いえ……」 太一さんと尚美さんはこぞって首を傾けている。 「うっせえ! 俺が飛んでるって言ったら飛んでんだよ。適当にあわせとけよな、このバカ」 な、なんて滅茶苦茶で理不尽な。 と言うか……杉浦さんが荒れている? 彼は太一さんの背中にパンチした。 「あたっ!?」 「杉浦さん、暴力はダメですよ」 「知らねえよっ。それより、舞。やんならとっとと済ませろ」 杉浦さんは後ろに下がる。 私とすれ違う時、 「チッ……朝霧の野郎、俺の気も知らねえで。少しは俺の前では遠慮しろよな……クソッ」 そう、杉浦さんの呟きが聞こえてきた。
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