【第一組・拠点O】

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私達は拠点Oから出て、一番近い場所にある水晶玉の元へ向かう。 水晶玉は黄色。そしてそれには羽がついており、雲のようにゆっくりと移動をしていた。 水晶玉の付近に既に人だかりができている。 「うわ、めちゃくちゃ大きいねー。あんなの見たことないよ」 物珍しそうに見上げている女性。 「あの下で戦えば有利になるのか?」 忍者の格好をしたおじさんが呟く。 「そうみたいですよ。サイトから通信メールが来ています」 隣にいた青年がおじさんの呟きに受け答えをした。 「へえー、なるほどなあ。拠点から急いできたけどあれは水晶玉だったんか。遠くからじゃ何かさっぱり分からんかったわ」 ――やっぱりそうだよね。 私は拠点Oの水晶玉に映し出された説明文を思い出す。 そして次に、全プレイヤーに送信された通信メールを確認した。
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