67980人が本棚に入れています
本棚に追加
私達は拠点Oから出て、一番近い場所にある水晶玉の元へ向かう。
水晶玉は黄色。そしてそれには羽がついており、雲のようにゆっくりと移動をしていた。
水晶玉の付近に既に人だかりができている。
「うわ、めちゃくちゃ大きいねー。あんなの見たことないよ」
物珍しそうに見上げている女性。
「あの下で戦えば有利になるのか?」
忍者の格好をしたおじさんが呟く。
「そうみたいですよ。サイトから通信メールが来ています」
隣にいた青年がおじさんの呟きに受け答えをした。
「へえー、なるほどなあ。拠点から急いできたけどあれは水晶玉だったんか。遠くからじゃ何かさっぱり分からんかったわ」
――やっぱりそうだよね。
私は拠点Oの水晶玉に映し出された説明文を思い出す。
そして次に、全プレイヤーに送信された通信メールを確認した。
最初のコメントを投稿しよう!