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ゆみんは顔をしかめる。
「ちょっと、いきなり不細工な顔見せないでよ! ビックリするじゃない」
「ほえっ!? ぶ、ぶぶぶ不細工……って……僕?」
金田さんは自分を指さしながらも、辺りをキョロキョロする。
どうやら軽くパニクってるみたい。
「そーよ! あんた以外に誰がいんのよ」
「ううぅ……ひどい。確かに僕は不細工ですけど……ヒック。そ、そんなに、はっ、はっきり言わなくても、うぅ……いいじゃないですかぁ。グスッ、ズビッ!!」
金田さんは鼻水を垂らして泣きだしてしまった。
どうやら彼は容姿のことを言われるのが苦手らしい。
「ふふふ。なにこいつ、弱っ。やっぱり扱いやすそうな奴ね。パシリ君に最適だわ」
ゆみんはそう呟きながら後ろに下がる。
そしてナイトメアをいじりだした。
その姿を見た中谷さんはうなだれる。
「マジ!? ……ゆ、ゆみんってあんな人だったのか! 知りたくなかった。うわー、俺の恋心を返してくれーっ!」
どうやら彼は春木ゆみんのファンだったようだ。
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