67985人が本棚に入れています
本棚に追加
とりあえず分かること。
拠点Eは“ケタイン”を並び替えて大剣に。
つまり増田さんの組が目指すべき場所となる。
同様に考えていくと、拠点Jは双剣の金田さん。
拠点Oはレイピア、つまり私。
拠点Sは短剣で翼君。
拠点Yは長剣の田中さんとなる。
「行く場所が決まりましたね」
私は激レア武器を所持している皆の顔を見渡した。
「はい。……みなさん、お互いに頑張りましょう。自分も頑張ってくるんで」
増田さんが手を差し出してきた。
「おっ、良いねえ。決意表明というわけだな。よし、ワシも頑張るぞ、守るべきものの為にな。人類と牛丼と飯とお粥とカツ丼と……飯とカツ丼と」
「おっさん、守るべきもの多すぎ。しかも人よりも飯が勝ってんじゃん」
「翼……甘いな。偉大なる飯様がいるからワシらが生きとるのだぞ。牛丼は神だ。これ間違いなく未来の受験にでるからな!」
「あっそ」
翼君は田中さんを無視して増田さんの手の甲に、自分の手を重ねた。
「コラーッ! ワシが先に置こうとしていたのにー」
「ハハッ、ばーか! トロいんだよ、おっさん」
翼君はしてやったりと言った感じで笑う。
田中さんとじゃれあっている翼君は見ていて微笑ましいなあ。
なんだか親子みたい。
……本人に言ったら怒りそうだけど。
最初のコメントを投稿しよう!