『出発』

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とりあえず分かること。 拠点Eは“ケタイン”を並び替えて大剣に。 つまり増田さんの組が目指すべき場所となる。 同様に考えていくと、拠点Jは双剣の金田さん。 拠点Oはレイピア、つまり私。 拠点Sは短剣で翼君。 拠点Yは長剣の田中さんとなる。 「行く場所が決まりましたね」 私は激レア武器を所持している皆の顔を見渡した。 「はい。……みなさん、お互いに頑張りましょう。自分も頑張ってくるんで」 増田さんが手を差し出してきた。 「おっ、良いねえ。決意表明というわけだな。よし、ワシも頑張るぞ、守るべきものの為にな。人類と牛丼と飯とお粥とカツ丼と……飯とカツ丼と」 「おっさん、守るべきもの多すぎ。しかも人よりも飯が勝ってんじゃん」 「翼……甘いな。偉大なる飯様がいるからワシらが生きとるのだぞ。牛丼は神だ。これ間違いなく未来の受験にでるからな!」 「あっそ」 翼君は田中さんを無視して増田さんの手の甲に、自分の手を重ねた。 「コラーッ! ワシが先に置こうとしていたのにー」 「ハハッ、ばーか! トロいんだよ、おっさん」 翼君はしてやったりと言った感じで笑う。 田中さんとじゃれあっている翼君は見ていて微笑ましいなあ。 なんだか親子みたい。 ……本人に言ったら怒りそうだけど。
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