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じゃあな、僕の周りで飛び交う言葉。しかしその言葉は僕に言っている訳じゃない。なぜ断言できるか?僕には友達と言える人物がいないからである。
僕はそんな言葉を聞き流しスーパーに向かった。一人暮らしなのでもちろん自炊である。学校の帰りなので丁度値引きの時間が重なりとても安く品物が買える。今日は何にしようかなどと考えながら今日の分だけ籠に入れる。
そして品物をレジに通しエコバックに品物を入れ店から出る。
そういえばどうでもいい事なんで忘れていました。僕の名前は東雲 空夜(しののめ くうや)と申します。高校一年で帰宅部やらしてもらってます。以上自己紹介終わり。
あー、話しがズレて・・・そうそうエコバックを持って店を出たんですよ。
それで帰り道に公園に寄って独りベンチに座って星を眺めてたんだ。すると遊具の1つの土管の中から物音が聞こえたから覗いた。それがいけなかった。
そこには服が破れて肌が露になっている銀髪の美女がいた。
覗いてしまったからもちろんその美女とも目が合った。というか目以外見れる場所なんかなかった。だから僕は学ランを脱ぎ美女に被せた。
「おい、人間。なぜ我にこのような物を被せる?」
「それは僕が目のやり場に困るからかな」
「なぜ目のやり場に困ることがある。たかが肌であろう?」
「う~ん、そういうお年頃だからかな?」
「我が訊いておるのになぜ疑問で返す」
「さあ?」
「む~・・・・」
そんなやりとりを終えた後に気付いた。彼女は怪我をしていた。
「あんた、大丈夫か?」
「お前はコレが大丈夫に見えるか?」
「いや、全然」
「正直、もう少しで我は死ぬ」
彼女はニカッと笑ったあと下をむいて
「死にたくない。死にたくないよ~」と泣き出した。
「救急車呼ぼうか?」
「止めといた方がいい。我は人間ではないからな」
俺は最初、こんな冗談言えるなら大丈夫だろと思ったが彼女の顔は真剣だった。
「はぁ~、じゃあ、あんたは助からないのか?」
「いや、1つだけ方法がある」
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