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50人の村人達によってつくられた小さな村。
都会から遥かに離れた山にあるその村では農業が盛んに行われ、月に一度収穫の何割かを都会に売り、その金で生活をしていた。
子供はわずか15人しかおらず、その内の何人かは大人になれば都会へと旅立つのだろう。
事実、村には老人が多かった。
科学や工業が発達した時代には、農業で稼ぐのは少しばかり遅れているのだ。
勿論、老人達だけでは村を営む事は出来ない為、若い男女で残っている者もいる。
しかしやはり最近、労働力は不足しつつあった。
そんな村の夜遅く、月の光に照らされる1つの影。
それは少女だった。
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