1章

7/10

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
――――――――――。 50人の村人達によってつくられた小さな村。 都会から遥かに離れた山にあるその村では農業が盛んに行われ、月に一度収穫の何割かを都会に売り、その金で生活をしていた。 子供はわずか15人しかおらず、その内の何人かは大人になれば都会へと旅立つのだろう。 事実、村には老人が多かった。 科学や工業が発達した時代には、農業で稼ぐのは少しばかり遅れているのだ。 勿論、老人達だけでは村を営む事は出来ない為、若い男女で残っている者もいる。 しかしやはり最近、労働力は不足しつつあった。 そんな村の夜遅く、月の光に照らされる1つの影。 それは少女だった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加